三木谷さんは、人事について良い感性を持っている経営者だと思う

成功の法則92ヶ条
成功の法則92ヶ条
成功のコンセプト (幻冬舎文庫)
成功のコンセプト (幻冬舎文庫)
人事からすると、経営者はモチベーション、人件費、法律すべての側面において、人事についての考え方を教える対象という感覚を持ってしまう。人事のある側面をみたら正しいが、別の側面からすると相当に”いけていない”ということが多い。お金がモチベーションを左右するという感覚が強かったり、優秀な一部の人間の特性(経営者自身をさしたりする)を異常に持ち上げたり、逆に貶めたりする。
成功の法則92ヶ条には、組織とくに人事についての考え方が多く言及されているが、センスが良いと思う。たとえば、「減点評価はしない」とあり、さらに「なにもしないことに低い評価をする」とある。そうそう、ここまで言ってくれないと「減点評価しない」は意味をなさないし、チャレンジする人はバカをみる。視点の違いから、おもしろくない意見もある(そりゃ当然だ)が、社員上奏を歓迎し、それを「一切評価しない」という。また、人間の組み合わせが化学変化を起こす。といい、優秀な人間を集めればよいという訳ではない。とみる。また、仕事それ自身にモチベーションの鍵があると見ている(決して報酬ではない)。共感できる。深く考えている意見だと思う。
その他の部分でも、成功の法則92ヶ条は、共感できる部分が多い。実行、実務こそが価値があり、具体的に考え、細部を追求し、改善を継続させる。そこに価値を置くと明言しています。その通りだとおもう。また、そこが一般的に価値が低く見られていることを理解している。
成功のコンセプト (幻冬舎文庫)は、成功の法則92ヶ条の総論だというが、どうもしっくりいかない。たぶん、成功のコンセプト (幻冬舎文庫)を書いた2007年から成功の法則92ヶ条を書いた2009年の間に概念が広がったということなのではないか?成功の法則92ヶ条で言っていることを、成功のコンセプト (幻冬舎文庫)に要約できるかというとちょっとピンとこない。わたしなりに、成功の法則92ヶ条からエッセンスを拾うと
  • 現実的な問題に対し、具体的で詳細な解決方法を考えなければ意味が無い。
  • 実行して改善を継続することに価値がある。(評論家になるな)
  • 雰囲気や慣習に流されず、一度立ち止まってもっとも効率的な方法を考えてみようよ(スピードを強調しているようだが、実のところ合理性を追求することを言っていると感じる。)
こんな感じになるだろうか。