今日の小咄

「モチベーションと生産性」という話から、「キャリア」こそ、現代の企業がフォーカスすべき課題であるという話をずっとしてきています。背景にはフラット化、グローバル化の中で競争していて、「会社は守ってくれない」時代となったということがあり、成果にフォーカスされた人事制度は必須となり、その中で従業員がモチベーションを高めて仕事をする仕組みを考えていく必要があるということを話してきました。
前回は、欧米では既に、金銭、ポジションといった『外的要因』ではなく、仕事の機会、教育機会、自由裁量、フレックスタイム制、各種EAP、健康保険制度の充実といった『内的要因』を重視した人事制度で人材を確保しているということを話してきました。
今日は、すこし話を戻して、「キャリア」って何だ? ということを話していきたいと思います。「キャリア」は、仕事の履歴を指したり、持っている能力や資格を指したり、職業そのものを指したりしますが、個人的には、「再現可能性のある職業能力」であると理解しています。例えば、給与計算のキャリアといえば、今の会社なら給与計算ができる能力ではなくて、会社や環境が変わっても、やっぱり給与計算ができる人のことを「給与計算のキャリアがある」ということができる呼ぶ訳です。逆に、過去 やったことはあるけど、もしくは、関与したことはあるけど、会社が環境が変わったらできない経歴は、「キャリアがある」とは言えないことになります。
この定義の「キャリア」に対しては、「会社」と「従業員」双方の利害が一致することが多いことは理解しやすいと思います。「会社」は、自分の会社に不足している「再現可能性のある職業能力」者を雇いたいと思うのは当然でしょうし、「従業員」にとっても、「再現可能性のある職業能力」が、自分の選択肢を拡大し、収入を安定、向上させるために非常にメリットがあることだと感じるでしょう。
では、この「再現可能性のある職業能力」はどのようにして身につけたらよいのでしょうか? 次回は、そのあたりをお話したいと思います。